【最新】ベトナム旅行でやってはいけない行為17選、NG行為まとめ

初めてのベトナム旅行だと日本とは文化やマナーが異なるため何気ない行動が現地では失礼にあたったり思わぬトラブルを招く場合があります。特にジェスチャー、公共の場での振る舞い、撮影してはいけない場所などは、旅行初心者は思わずやってしまうこともあります。

観光客だと思って見逃してくれることが多いのですができれば相手に失礼なことはしたくないですね。

本記事では、毎年ベトナムに行く筆者がベトナムでのマナー違反、NG行為を紹介します。これらを覚えて、現地での行動に注意しながらグルメや観光を楽しみましょう。

ベトナムでやってはいけない【ジェスチャー編】

指を交差させるジェスチャー（卑猥な意味になる）

人差し指と中指をクロスさせるジェスチャーは、性的な行為を連想させる卑猥なサイン として受け取られるためかなりダメです。日中にレストランやカフェ、公共の場、すべて気を付けましょう。もちろん、夜の繁華街でも怪しいメッセージに思われますので「やらない」が正解です。

手招きの仕方に注意（日本式の「おいで」が逆の意味になります）

ベトナムではこのジェスチャーが 「あっちへ行け」「どこかへ行って」という拒否の意味になります。特に年配の人や地方では誤解されやすく、場合によっては失礼な態度と受け取られることもあり、レストランでスタッフを呼び時など特に注意しましょう。

指で人を指さない（相手を侮辱する行為になることも）

ベトナムでは 人に指を向ける行為は失礼・侮辱的 と受け取られることがあります。特に相手の顔や身体に向けて指差しをすると、「お前」「あいつ」と乱暴に指名しているように感じられ、場の空気が悪くなることも。レストランで店員を呼ぶときや、道案内をする場面など、旅行中は指を使う機会が多いため注意が必要です。

片手で〇を作り、もう片方の指を通すジェスチャー（卑猥な表現で厳禁）

ベトナムでは 明確に性的な行為を示す卑猥なジェスチャー として認識されています。周囲の人が強い不快感を覚えたり、時によっては相手への侮辱になったり、性的な行為を求めていると勘違いされて最悪の場合警察トラブルになることもありますので、絶対にやってはいけません。

ベトナムでやってはいけない【食事マナー編】

スープの器に口をつけて飲まない（すすらない）

日本では味噌汁やスープを器に口をつけて飲むことが一般的ですが、ベトナムではこの行為は良くありません、器を直接口に運ぶのはNG です。フォーやフーティウなどのスープ料理でも残ったスープを飲む際は器を持ち上げず、レンゲを使って静かに飲むのがマナー。また、音を立てて「ズズッ」とすすって飲む習慣もなく、周囲に不快感を与えます。

麺をすすって食べない（音を立てない文化）

日本ではラーメンやそばを「ズズッ」と音を立ててすすって食べることが一般的で、むしろ美味しさの表現として好まれることもあります。しかしベトナムでは、麺をすすって音を立てる行為はマナー違反ですし、「汚い食べ方」と思われてしまいます。

取り分け時に直箸をしない（共用箸を使う）

ベトナムでは料理を取り分ける際に自分の箸をそのまま使う「直箸（じかばし）」は衛生面やマナーの観点から避けるべき行為とされています。家族や友人同士の食事でも共用の取り箸を使うのが一般的なスタイルです。レストランでは、取り分け用の箸やスプーンが最初から提供されていることが多く、自分の箸を共有の皿に入れると不快に感じられます

箸をご飯に立てない（仏事を連想させるためNG）

日本と同じくベトナムでも「箸をご飯に垂直に立てる」行為はタブーです。これは亡くなった人に供えるお供えの形を連想させ、不吉・無礼と受け取られる強いNGマナーになります。日本でもやらないので、ベトナムであえてやる人はいないと思いますが、やらないようにしましょう。

公共の場でやってはいけない【行動編】

子どもの頭をなでない（頭は神聖）

ベトナムでは頭は神聖な部位、他人がむやみに触れてはいけない部位になります。特に子どもの頭をなでる行為は、ベトナムでは無礼・違和感・不快感を与える可能性のある行為であり、また誘拐などと誤解されてしまう可能性があります。（日本のつもりで）うかつに子供の頭をなでるのは控えましょう。

人前でイチャイチャしない（過度なスキンシップは嫌われる）

ベトナムでは恋人同士であっても公共の場での過度なスキンシップは好まれません。街中で手をつなぐ程度は問題ありませんが、抱きついたりキスをしたり、身体を密着させるような行為は「品がない」「場にふさわしくない」と見なされることがあります。

男性は女性的な仕草に注意（誤解・からかいの対象になることも）

ベトナムでは、男性は「男らしさ」が大事で、特に女性的なしぐさを男性が行うと「しんじられない」ような目で見られることがあります。世の中は多様性が求められる時代になってきていますが文化として男性の行動のイメージは国ごとにありますから、気を付けたほうがよい行動の一つです。

人前で怒鳴らない・叱らない（非常に失礼にあたる）

ベトナム人は、文化、習慣、歴史的背景から人前で怒られることは「恥をかかされた」ということになり、その人自体のアイデンティティを強く傷つける行為に捉えられます。想像以上に恨みを買ってしまうこともあり、不要なトラブルを招きかねません。

ベトナムで絶対にしてはいけない【撮影・治安編】

軍関係者・軍施設・警察官を撮影しない（拘束・没収の可能性）

ベトナム自体は経済も資本主義経済を取り入れており自由も多いため旅行中に意識することは殆どありませんが、国の政治体制は共産主義国家のため軍関係は厳しく管理されています。軍関係者や軍用施設、警察官の撮影は厳しく制限されており、写真を撮るだけでも拘束・データ没収・削除を求められる可能性 があります。日本人はあまり意識することがありませんが、ベトナムに限らず外国では軍関係者・軍施設の撮影にはセンシティブですので、十分に気を付けます。

歴史・政府を批判する発言やSNS投稿をしない（非常にセンシティブ）

ベトナムでは、歴史や政府、政治体制に関する話題は非常にセンシティブであり、旅行者が軽い気持ちで批判的な発言をすると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。現地の人は普段から政治を公の場で語ることを避けており、観光客が踏み込むべきテーマではありません。また、SNSで政府施設や政策に関する否定的な投稿を行うことも控えるべきです。国の政治体制は共産主義国家のため政治に関する話題は避けましょう。

寺院でやってはいけない【服装・マナー編】

露出の多い服装で寺院に入らない（肩・膝を隠す）

肩が出るタンクトップやキャミソール、短いショートパンツ、ミニスカートなど、露出の多い服装は入場を断られる、または注意されることがあります。 特に祭礼日や混雑時はルールが厳しく適用されることも。寺院では、肩と膝がしっかり隠れる服装が基本で、薄手の羽織りやストールを持っておくと便利です。

仏像や祭壇に足を向けて座らない（足の裏は不浄）

ベトナムでは、足の裏は「不浄」とされる部位であり、人や神聖なものに向けるのは極めて失礼な行為です。特に寺院内では、仏像や祭壇の方へ足先を向けて座ることはタブー と理解されています。寺院は地元の人にとって祈りの場でもあるため、敬意をもってふるまいましょう。

困った時のための緊急連絡先まとめ（保存推奨）

緊急連絡先

連絡先	電話番号
日本国大使館（ハノイ）	024-3846-3000
日本国総領事館（ホーチミン）	028-3933-3510
日本国総領事館（ダナン）	236-3555-535
警察（Police）	113
消防（Fire）	114
救急（Ambulance）	115（※ベトナムでは救急が遅い場合もあるので、タクシーで自力で病院に行く方が早い場合もあります）

日本語対応または外国人対応ありの主な病院

ハノイ

病院・クリニック名	備考（日本語対応や特徴など）
Vinmec International Hospital (Hanoi)	国際水準の総合病院。外国人にも対応。
Hanoi French Hospital	歴史ある外国人向け病院。国際患者向け対応。
Sakura Medical & Dental Clinic	比較的気軽に行けるクリニック。日本語対応ありとの情報。

ダナン

病院・クリニック名	備考（日本語対応や特徴など）
Vinmec Da Nang International Hospital	中部最大級の国際病院。外国人にも対応。
Hoan My Da Nang Hospital	地域で評判の私立病院。外国人も利用可能。
Da Nang Hospital (Benh Vien Da Nang)	公立病院。重症時や救急時の拠点として。

ホーチミン

病院・クリニック名	備考（日本語対応や特徴など）
City International Hospital (CIH)	総合国際病院。外国人向けサービス、救急対応あり。
FV Hospital (Franco‑Vietnamese Hospital)	南部で評価の高い私立病院。国際標準医療。
DYM Medical Center Ho Chi Minh	日本語対応可能なクリニック。軽傷・日常病に。

まとめ：ベトナム旅行でやってはいけない行為

ベトナムは日本から近く、治安も良くて旅行しやすい国ですが文化や価値観の違いから思わずやってしまうと相手を不快にさせたり、場合によってはトラブルにつながる行為がいくつか存在します。特にジェスチャーや公共の場での振る舞い、食事マナー、寺院でのふるまいなどは、日本の感覚のまま行動すると誤解を招きやすいため、旅行前に知っておくことがとても重要です。

観光客だからと言って何でも許されるわけではなく、敬意ある行動ができるかどうかで旅の印象は大きく変わります。

ぜひマナーやルールを守り、訪問先への敬意を忘れずに行動して、思い出に残る素敵な旅にしてください。