ベトナム・ホーチミンの5000円以下格安ホテルはアリ？実情と候補

ベトナムは物価の安さや過ごしやすさ、行きやすさで近年注目度が高くなっているおすすめの海外旅行先ですが、円安やベトナムの発展に伴う物価の高騰でホテル代も高騰傾向にあります。安心安全・快適を求めるならばある程度のホテル代は致し方ないものの、それでも「できれば安く泊まりたいけど現実的に可能なの？」と感じる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、ホーチミンで5,000円以下の格安ホテルを検討している方向けに、この価格帯で泊まる場合の現実的な注意点や、ホテル選びのポイントを整理したうえで、条件に合うホテル候補を紹介します。

本記事で紹介するホテルについては時期によってはホテル価格も高騰すること、また為替によっても値段が変わるため、必ずしも 5,000円以下であることを保証するものではありません。あらかじめご了承ください。

格安ホテル（5,000円以下）を選ぶ際の注意点

ベトナム・ホーチミンで5,000円以下のホテルを探す場合、立地、ホスピタリティ、客層、清潔さやシャワーの水圧など、２つ、または３つ条件を割り切る必要があります。予約前に必ず確認したい注意点を解説します。

ホテルは1区で探す（他の区のホテルは避ける）

ホーチミンの中心は1区なのでホテルも1区は高くなる傾向にありますが、値段だけで他の区のホテルを選ぶことはおすすめしません。観光出発地としての拠点、グルメ、ショッピング、夜のBARや繁華街は1区に集中しているため、ほぼ毎日1区にいくことになります。

交通費や移動時間も考えると1区ではない場所に泊まるメリットが無くなること、また、1区を出ると一気にローカル感が増して格安とは言え我慢の限界を超える可能性が高まりますので、1区のホテルをおすすめします。

設備の古さ、機能不全、また部屋の匂いなどに注意

5,000円以下のホテルは、築年数が古い建物を改装して使っているケースが多く見られます。また本来ホテル目的ではないため建物を改造したり、安く作られた建物のケースもあります。設備が足りない、メンテナンスがされていないことも多くありますので格安ホテルで完璧は求められません。

格安ホテルの場合、２～３個は我慢しなければならない条件が出てきます。自分にとって許容できる範囲内かどうかを事前に確認しておくことが重要です。事前確認は予約サイトのクチコミなどを参考にします。

ベッド、シーツの清潔さ

ベッドやシーツの清潔さは特に注意したいポイントです。清掃が行き届いていないと、ダニによるかゆみやアレルギー症状が出ることもあり、体質によっては滞在中ずっと不快な思いをする可能性があります。

近年は世界的にトコジラミ（ベッドバグ）による被害が報告されており、一度刺されると強いかゆみや腫れが出たり、帰国後も症状が続くケースがあります。頻繁に起こるトラブルではありませんが、格安ホテルでは念のための確認をしておくことが重要です。

蚊やダニ用の虫よけスプレーは、トコジラミに対しては十分な効果が期待できません。対策として重要なのはスプレーに頼ることではなく、チェックイン後にベッド周りを確認し、異変があれば早めに部屋変更を相談が重要です。

窓がない・窓が小さすぎる・窓がほぼ開かない部屋がある

東南アジアのホテルでは「窓なし部屋」が普通にあります。同じホテル内でも「窓なし部屋」のほうが価格が安く設定されているため、5,000円以下を狙うなら「窓なし部屋」のほうが候補が増えます。「窓なし部屋」は慣れていないと圧迫感を感じる方もいるので、ご自身の性格、性質に合わせて選択することが必要です。

予約サイト（Agoda）では部屋の設備に「窓あり／なし」が表記されますので、予約する際にチェックしておくと心構えができます。

予約サイトで★が付かない、または★1のホテルは避ける

予約サイトで★が付かない（または★1の）ホテルは完全ローカル向けの超格安ホテルの場合が多く、ベトナム人が数時間泊まれれば良いというレベルです。日本人がスーツケースを持って安心して泊まれるホテルではない場合が多く、事前の見極めも難しいため、避けたほうが無難です。

格安ホテルをおすすめしない人

格安ホテルは、特に治安（防犯）面、体への影響（衛生面）の懸念が増えますので、次のような人にはおすすめできません。

ホーチミンは物価の安さもあるため、4,000～6,000円でも比較的安心なホテルを見つけることができます。とはいえ、大金を盗まれた、健康面で影響が出た、襲われたなどは取り返しがつきません。3,000円を切るようなホテルは避けたほうが無難です。

ホーチミンの5,000円以下で泊まれるホテル候補

格安ホテルのためご利用条件が悪い面も多々あります、設備や条件、クチコミをよくご確認の上、ご納得の上でのご利用をしてください。また、近年、円安の影響でアソーク駅周辺で（比較的まともなホテルで）5,000円を切るホテルはほぼ無いため、5,000円以上でも比較的お値段が安めのホテルを紹介します。

ザ スプリング ホテル (The Spring Hotel)

ザ スプリング ホテル (The Spring Hotel)はレタントン通りとハイバーチュン通りの交差点近くにあり、交通利便性抜群で更にスタッフのホスピタリティも高いホテルです。建物と設備が古いため価格が安くなっていますが、お値段以上に快適に泊まれます。

こちら ザスプリングホテル宿泊体験記 があります。興味のある方は是非ご覧ください。

良い点

• ホーチミンの中心の中心にあり立地は最高、ドンコイ、レタントンに数分の距離
• 格安ホテルだが通常のビジネスホテル並みの安心感がある
• ホテルの値段に対して全体的にバランスが良い（コスパのよいホテル）

微妙な点

• 建物・設備が古く、痛みが感じる、人によってはかび臭さを感じる人もいる
• スイートルームは値段に対して高級感が感じられないので避けた方が良い（スタンダードルーム、デラックスルームがおすすめ）
• エコノミールームは窓が無く閉塞感がある

タン ホアン ロング ホテル (Tan Hoang Long Hotel)

タン ホアン ロング ホテル (Tan Hoang Long Hotel)はドンコイ通りの近くにあり、立地抜群、ホテルの隣が比較的レートの良い両替所なのも便利です。なによりも格安ホテルにしては朝食がレベルが高くおすすめです。

良い点

• ホーチミンの中心の中心にあり立地は最高、ドンコイに数分の距離
• 格安ホテルだが通常のビジネスホテル並みの安心感がある
• ホテルの値段に対して全体的にバランスが良い（コスパのよいホテル）
• 朝食が美味しい（メニューから料理を選ぶ選択制）
• 部屋に清潔感がある

微妙な点

• 建物が小さく部屋数が少ない
• 窓が無い部屋の場合、閉塞感がある

アジアン ルビー センター ポイント ホテル (Asian Ruby Center Point Hotel)

タン ホアン ロング ホテル (Tan Hoang Long Hotel)はドンコイ通りの近くにあり、立地抜群、ホテルの隣が比較的レートの良い両替所なのも便利です。なによりも格安ホテルにしては朝食がレベルが高くおすすめです。

良い点

• ホーチミンの中心の中心にあり立地は良い、ドンコイに数分の距離
• 格安ホテルだが通常のビジネスホテル並みの安心感がある
• ホテルの値段に対して全体的にバランスが良い（コスパのよいホテル）

微妙な点

• 建物が小さく部屋数が少ない
• 窓が無い部屋の場合、閉塞感がある
• セキュリティボックスが無い　　　

5,000円以下のホテルは「完璧」を求めてはいけない

ホーチミンで5,000円以下のホテルを選ぶ場合、期待値を正しく下げておくことが必要です。この価格帯では、設備や快適さをある程度割り切る必要があります。

清潔感：多少の古さは許容し、清掃状態を重視する

建物や設備が古いホテルは多くありますが、古い＝汚いとは限らないので、クチコミなどでの事前確認が重要です。

日本人向けか：日本語対応は期待しない

日本語対応や日本人向けサービスは基本的に期待できません。

格安ホテルの「よくある質問」

Q1．5,000円以下のホテルでも安全に泊まれますか？

A．基本的な注意を守れば、大きな問題なく泊まれるケースが多いです。ホーチミン自体は比較的治安の良い都市ですが、この価格帯のホテルでは建物・設備が古いケースが多いです。どうしても我慢できない条件については無理に我慢せず部屋変更やホテル変更を検討しましょう。

Q2．女性一人旅でも5,000円以下のホテルは利用できますか？

A．ホーチミンは4,000円～6,000円の価格帯でも比較的バランスが良く防犯も最低限備えているホテルが多くありますのでしっかり選べば女性一人旅でも格安ホテルを選択肢にできます。ただし、1,000円、2,000円台のホテルはよほど旅慣れていない方以外にはおすすめしません。

Q3．シャワーや水回りは問題なく使えますか？

A．使えるが、快適とは限らないと考えておくのが現実的です。水圧が弱い、温度が安定しないといったケースは珍しくありませんので「とりあえずシャワーが浴びられればOK」という割り切りが必要です。

Q4．朝食付きのホテルを選ぶべきですか？

A．この価格帯では、朝食は期待できません。ホーチミンは朝食が付いている場合が多いのですが味には期待しないほうが良いため、外で食べたほうが満足できるケースがほとんどです。

Q5．どんな人なら5,000円以下のホテルが向いていますか？

A．一人旅・短期滞在・割り切りできる人であれば、格安ホテルを選ぶ価値があります。

• 寝る場所として使う
• 立地と価格を最優先
• 細かい点は気にしない

こうしたスタイルであれば、5,000円以下のホテルでも十分に選択肢となります。

まとめ：ホーチミンの5000円以下ホテル

ホーチミンでは、条件をしっかり理解し割り切って選べば、5,000円以下の格安ホテルでも十分に宿泊可能です。立地は必ず1区を選び、清潔感や口コミ評価を重視することで価格以上に快適な滞在ができます。一方で、日本のビジネスホテルのような設備やサービスを期待するとギャップを感じやすいため、事前に期待値を下げておくことが重要です。

短期滞在や一人旅で「寝る場所」と割り切れる人にとって、格安ホテルは有力な選択肢となります。

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